しべりこぶた

おしゃべりこぶたのしべの日記

南千住の民はいそいそと6:52を待つ

南千住a.k.a 天国に住む民にとって、朝の日比谷線通勤ラッシュは天国to地獄のジェットコースターである。

なので、南千住の民の一部はam 6:52を待ちわび、10分くらいなら余裕で待つ。すなわち6:52の南千住始発を待つのだ。

南千住の民は、南千住から上野か、秋葉原か、はたまた、銀座が、その間の快適さを求めるために余念がない。その快適さのために、6:52の日比谷線ライフハックなのだーーーー

ということで今日も快適に6:52の日比谷線に乗ってアルバイトに向かっている。私は社会からのあぶれ者なので別に毎日電光掲示板を睨みつけながら52分を待たなくとも良い。せいぜい週一とかそんなもんだ。

6:52を待つ人々は老若男女さまざまで、生活も性格も主義も主張も異なる人々だ。でもその時だけ、だいたい6:40-6:52くらいまで、我々は南千住駅のホームで、同じ電車を、わざわざ44,46,49分の電車を見逃してまで、6:52の始発を待つ、その瞬間をシェアしている。

その瞬間だけ我々は同じ世界を同じ気持ちで生きている。

この中には多分、女性専用車両を忌まわしく感じる人も、ツイッターで日本が好きな日本人!みたいなbioを書いてる人も、はたまた打倒!安倍政権!みたいな人もいるだろう。

でもこの南千住始発を待つ12分間、6:52までの間、そんなバックグラウンドは消え失せて、ただただ人間の愛おしさだけがそこに残る。ジョン・ロンソンが言うところの、イデオロギーを超えて人間が好き、な状態になる。

南千住始発はヒューマニズムなのである。とか言ってるうちに目的地着いたわ。サーモン売ってきますね。